ハイブリッドカーは必ず回生ブレーキを備えています。発電と減速を同時に行うことで、ガソリンの消費を抑え低燃費を実現します!
ハイブリッドカーにとって回生ブレーキは、燃費を向上させるため、又は発電するために非常に重要なしくみです。
回生(かいせい)という言葉は日常生活ではあまり使わない言葉ですが、"一度死んだ者が再び生き返る"という意味です。
ハイブリッドカーにおいて回生ブレーキは、"一度失った電気を再び取り戻す"という意味を持ちます。
ハイブリッドカーには発電機が必ず1つ搭載されています。
モーターとは別に発電機が1つ搭載されているものもあれば、モーターが発電機の役割を担うものもあります。モーターと発電機は構造が同じため、両方の役割を担うことができるのです。
回生ブレーキでは、発電機内の磁力が抵抗を生んでブレーキの役割をします。
簡単にしくみを解説致しますと、小学校の理科の実験で磁石のN極とS極は引かれ合いますが、N極とN極、S極とS極など同じ極同士では反発し合う力が生まれるという実験をしたことがあると思います。
モーターや発電機は、引かれ合う・反発し合ういった磁力の力を利用して回転力に変え、それを動力にしたり発電をしたりします。
実際の走行では、回生ブレーキは減速時に動作します。
走行中にタイヤの動力を利用して発電機を回すと、異なる極同士が引き合う力が抵抗となり、タイヤの動きを止めようとするブレーキの役割を果たすのです。
いまいちイメージがつかめない方は、自転車の前輪についているライトを思い出してみてください!電池式ではないタイヤの回転でライトが発光するタイプのライトです。
あれはタイヤの回転を使って発電しライトを発光させていますよね。ライトがついている間は抵抗がかかりペダルが重くなります。回生ブレーキはこれと全く同じしくみです!
回生ブレーキのイメージがだいたいつかめましたでしょうか?
ハイブリッドカーは駆動用バッテリーに蓄えられた電気が少なくなってくると、発電機を回し発電し電気を蓄えます。
発電する方法は、エンジンの力を使う方法と回生ブレーキを使う方法の2種類あります。
しかしエンジンで発電するとガソリンを消費しますので、回生ブレーキで積極的に充電した方がガソリンの消費は抑えられます。
回生ブレーキを積極的に使うためには、信号待ちなどの減速時だけでなく、走行中にドライバーがアクセルペダルを離した瞬間に、すぐにエンジンを停止させ回生ブレーキに切り替えることが必要になります。
そのためハイブリッドカーでは、エンジンは頻繁に止まります。これは減速時だけでなく、走行中にアクセルペダルを少しでも離すと、すぐに回生ブレーキに切り替わり充電を始めます。
しかし回生ブレーキの状態に切り替わる瞬間は、ほとんど体感できない程一瞬のできごとで、ショックや振動などもほとんどないため、ディスプレイ上に映し出される表示でしか確認できないほどです。
これはハイブリッドカーに搭載されたコンピューターによって、回生ブレーキの強弱が調整されているためです。
ハイブリッドカーのシフトレバーには、通常の「D」ドライブポジションの他に「B」ブレーキポジションが用意されています。
「B」のブレーキポジションにシフトレバーを移すと、通常の回生ブレーキよりも強く回生ブレーキが効くように設定されます。減速するスピードが早くなり、発電量も増えます。また急な下り坂でエンジンブレーキのような減速をすることも可能です。
以上のようにハイブリッドカーでは、回生ブレーキを積極的に使うことで、積極的に発電しガソリンの消費を抑えているのです!
ちなみにハイブリッドカーでは回生ブレーキの他に、通常のフットブレーキも備えています。これは回生ブレーキだけでは間に合わない急な減速もできるようにするためです。
しかし通常は回生ブレーキを積極的に使いますので、ハイブリッドカーは普通のガソリン車に比べて、ブレーキパッドの減りが極端に遅いという特徴があります。
ブレーキパッドの交換を頻繁にしなくていいので、メンテナンス費用も抑えられますね(^^)
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